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映画「スキヤキウエスタン・ジャンゴ」レビュー/紅白のルーツ

 公開2日目に観に行きました!お休みの日だし、すごい人だったらどうしよ~と思っていましたが、あにはからんや…余裕で観れましたゎ。(^^;)
 冒頭、タランティーノのすき焼きを囲む場面はなんだろうと思っていたら、後半にオチがついていて、なるほど~。この時出ていた若い女性が誰なのか、最初は分からなかったです。それにしても、この映画に香取慎吾が出ていたとは知りませんでした!タイトルロゴが、焼き豆腐の焼印風になっていたのは笑えました。(笑)
 映画は、西部劇にお馴染みの、開きドア・拍車の音・いななく馬に、馬にひきずられる人…という場面はあるものの、血しぶきが飛び、人は血糊を吐く…という時代劇色がどうにも強くって食傷気味・・・。エログロなPG-12指定な場面を外しても十分、成り立つ映画のような気がするんだけど。「座頭市を、豪華出演陣で西部劇風に味付けしたエンターテイメント」という感じでしょうか。西部劇よりも、ウェットで寒村な感じがするのは、日本的情緒なのかしらん。ちゃんと地名は湯田村(ユタ州)根畑(ネバダ)なんですけどね。
 出演者が豪華だと、どうしても映画的にぼやけてしまうというのもあったし、どうも豪華なドラマを見ているようで、「映画を見た!」という気分になれないのが不思議なところ。西部劇もしくは時代劇好き、あるいは役者が好きなど、何か惹かれる要素が元々あれば良いですが、そうでない人には映画的にはお勧めしにくい作品です。

 と、映画的には辛口コメントですが、役者は見応えあって良かったですよ~。
 佐藤浩市は、清盛なくせに突然「ヘンリー6世」をもじって「ヘンリーと呼べ」と言い出すし。(笑) 平家(赤)と源氏(白)の紅白にちなんで、イギリスの薔薇戦争にまで話が広がります。私の知人は、平家=白というイメージが強く、映画の設定に慣れるまで時間がかかったと言ってました。その知人が映画を見ている時に真面目な顔で「運動会が赤組と白組対抗なのは、これでなのね」と言うのには笑っちゃいました。Wikipediaの「紅白」で調べると、ルーツは源平合戦という諸説もあるらしく、ビンゴだった訳ですね!
 堺雅人も赤いメッシュがよく似合ってます。もっと参謀風な言動をしてくれたらより似合うだろうなぁ。
 伊勢谷友介は、正統派の「もののふ」で、俗世よりも自分が魅入られる世界を求めてるキレるけどちと危ない人風。英語は一番達者だったような気がします。
 弁慶の石橋貴明が、最後、義経に言い寄るのは思いがけずで楽しいけれど、ああいう笑いがテレビ的な親近感を感じさせるんだろうか。存在感アリアリでしたけどね。源氏のアジトの壁の「いろはにほへと」はほのぼのして面白かったです。
 与一の安藤政信が一番、時代劇的な人!!ああいうイってしまった人はスパイスになるので刺激的ではあるが、静に対する偏執ぶりだけは何とかしてほしぃ。
 保安官の香川照之の二重人格ぶりをよく演じていましたが、後半のは演出的に余計だったかも。幌馬車が曳いていた棺桶が、「ドラゴン・クエスト」に出てくる棺桶に見えてしまうのはワタシだけでしょうか・・・。(^^;)
 堂々の西部劇風だったのは、伊藤英明と桃井かおり!!何故、西部劇と感じたかというと、彼らは銃の撃ち合いに徹していたからですね。(他の人は刀やガトリング銃を使うため、西部劇な感じがしにくい)
 伊藤英明の回想シーンはちょっと八つ墓村な香りがして・・・だけど、ラストの「どんな過酷な運命でも、自分がどう進むかだ」という台詞は説得力がありました。
 桃井姐さんのちょっととぼけていて、実は血まみれ弁天でしたというのもカッコよかったです。もっとも立ち上がるなら、息子を殺された時点じゃないのかという気もしましたが・・・。予告編でちらっと映っていたアメコミ風は、八つの腕を使うブラッディ・ベンテン(略してB.B)でした。そして、最後、幼なじみのトキオの「弁天じゃねぇ、お前はルリ子だ」というのも泣かせます~~~。主人公はルリ子でしたね。

 さて、期待の小栗旬こと哀しき正義感アキラは、実に爽やかでした~。出演カットとしては、ほぼメイキングで出尽くしたんじゃないか?という気も致しマス。メイキングでは木村佳乃とのショットが姉と弟に見えなくもなかったのですが、映画ではちゃんと若夫婦に見えました!静(木村佳乃)は、源氏の末裔で苦労したのでちょっと世の中を斜めに見て育ち、踊り子としては一流なんだけどすさんだ生活をしていた中、熱血漢なアキラ(小栗旬)と巡り会い、その真心にうたれて恋に落ち…という流れだったのかなぁと思わせます。(笑)名前のルーツが大友克洋の「AKIRA」だったとはね・・・。しかも父親がタランティーノだったとは・・・。
 子役の内田流果(平八)も可愛かったです。赤と白の一筋の付け毛もキュート。途中、目を開けないので、「このまま目を開けず、【琵琶法師】になるのか?」と思っていたら、後年イタリアへ渡って「ジャンゴ」になったんだそうな。「ジャンゴ」とは、マカロニウエスタンの「続・荒野の用心棒」の主人公の名でもあります。今度は「続・荒野の用心棒」を見てみようかな。

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