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舞台「カリギュラ」大阪シアターBRAVA!公演観劇レビュー

 小栗旬主演の「カリギュラ」、行ってまいりました~♪ 先行チケットでなんとか取れた貴重なチケット。とはいえ、実際に席につくと、2階の端っこでも1階前列でも同じ値段というのは、不条理な気がしましたゎ、カイユス…。(って誰に語りかけているんだか) シアターBRAVA!へ行くのは初めてでして、どこにあるのかと思いきや、劇団四季の旧大阪MBSホールのトコロだったのですね。

 初めて見る舞台上の小栗旬は、実にがあって魅力的です!声もよく通りますし、舞台映えする役者さんですね。華があると言えば、藤原竜也も華がありましたが、彼は天衣無縫な印象が強いせいか、のような華やかさのイメージ。一方、小栗旬は、どこか硬質な所が感じられ、金属的な華やかさを感じました。磨くと光るし、いろいろな形になりそうな可能性を秘めており、どこか尖った感じもするからかな。ちなみに堤真一さんはのイメージ。ま、あくまで舞台を見ただけのイメージですが。動きが綺麗で、マント捌きが実にお見事☆なので、是非、次回も長いマントな衣装の舞台を見たいです。(笑)

 さて、「カリギュラ」の作品自体ですが、登場人物の白いバリエーションの衣装は良かったですし、セットが鏡張りなのも面白いです。ラスト、血まみれになる時には、洗濯しやすそうな生地の衣装になっているのも、工夫されていますね。(笑) 期待していた、第一幕終わりのドラを鳴らし鏡を割って「俺はカリギュラだ」という場面はちと物足りない演出だったかな。

 カリギュラ(小栗旬)は、皇帝ではなく、むしろ皇太子に見えるのは、やはり実年齢の影響でしょうか。カリギュラの苛立ちや周囲の人と求めるものが異なる孤独感はとても伝わってきました…が、肝心の「絶望」は感じられなかったのは惜しいです。過密スケジュールで絶望なんてできる状況でもないのでしょうが。カリギュラが暴君と化してもどこか魅力的なのは彼の持ち味なのでしょうね。声を張った時から、一転して声を落としてセリフを言う場面は好きですね。(処刑すると宣言するカリギュラが「お前からしようか」と言った台詞とか) 最初から最後まで、出ずっぱりの熱演でした。
 シピオン(勝地涼)は、原作のイメージに近い風貌です。もう少し詩人気質な甘やかな雰囲気が加わると更に○。
 ケレア(長谷川博己)は、原作ではもっと骨太で冷静なイメージだったかな。思いを秘めつつもたぎる情熱が感じられ、カリギュラが認めていたのはケレアだったのかなとも感じました。
 エリコン(横田栄司)は、原作ではもっと飄々としたイメージでしたが、舞台では存在感アリアリ。世を斜めに見る皮肉さの一方でカリギュラへの慈しみを感じるエリコンでした。
 セゾニア(若村麻由美)は、原作ではもっと婀娜っぽい感じだったかな。賢い感じのするセゾニアで、安定感のある演技ですね。最後の場面で、カリギュラを包み込もうとする母性が感じられました。

 「カリギュラ」を舞台で見る事ができたのは実に興味深かったです。(ガリレオではないですが^^;) それにしてもこの舞台を、往年の映画スター、ジェラール・フィリップが演じたとは、どんなカリギュラだったのかと想像を巡らせてしまいます。

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