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小説「ウィキッド/グレゴリー・マグワイア著」感想レポ

090120_082158  「ウィキッド 誰も知らない、もう一つのオズの物語」を読みました。上下巻の2冊からなり、上巻表紙にはエルファバが、下巻にはグリンダが描かれており、このデザインは秀逸ですね。

 ミュージカルとイメージが違うとは聞いていたのでどんなにドロドロしているんだろうかと案じていましたが、小説は思ったよりもあっさり淡々と話が進んでいきます。(少々くどい猥雑な描写もありますが) 登場人物も、普通にいそうな感じに描かれており、ミュージカルの方がキャラが強調されているようですね。

 「オズ」を題材にしながら社会へのアイロニーが感じられ、丁寧に読み込んでいけばいろいろとつながって面白いのでしょうが、いまひとつ感情移入できないためそこまでする気にもなれず、かなりすっ飛ばして読んでいきました。いろいろと題材を盛り込んであり、そういう物語につきもののラストがなんだかよく分からなくなってしまっていたので、ファンタジー系の小説としてではなく、社会問題を扱ったエルファバの私小説(という程内面が描かれてもいませんが)として読むか、または「ウィキッド」の背景を知るという意味では良いかな。

 一番興味深かったのは、ドラゴン時計の事が描かれていたこと。そういえば、ショーが始まる前に、舞台の上にはドラゴンがおり、その下にはいくつもの時計の文字盤が描かれていて、カチカチカチと時計の秒針がずっと音をたてていたのです。

 ドラゴン時計は、観客に、その観客達が見知った人のある出来事を見せます。それはスキャンダルな内容が多く、それを見た観客は、集団でその知人に暴力をふるうのです。現代で言えば、マスコミの力のようにも思えてきます。舞台装置がドラゴン時計のような作りになっているのはいろんな意味が感じられて興味深いです。

 この原作からミュージカルの脚本を作った人のインスピレーションは素晴らしいです。
ミュージカルはまだ見ていないですが、少々設定が違いそうなのは、ボックやフィエロの行く末とミュージカルではサリマやリオは描かれない点でしょうか。

 益々ミュージカルが観たくなってきました♪

 原作「オズの魔法使い」はこちらでも楽しめます。
「オズの魔法使い」の寓話を紹介しているブログも面白いです。

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