小栗旬/観劇

劇団四季ミュージカル「ウィキッド」観劇感想レポ

090530_161422 劇団四季ミュージカル「ウィキッド」を観て来ました! いや~、迫力がありました!! 汐留の海劇場は、2階が1階席の半分位までせり出しており、観客の熱気もムンムン。生オケなのも嬉しいです。幕上にはドラゴンがおり、幕にはオズの地図が描かれ、中央にはエメラルド城がきらめいています。

 私が観劇したのは樋口麻美エルファバと沼尾みゆきグリンダでした。樋口エルファバは、真面目で素朴なんだけど、細身ながらも若々しいエネルギーあふれる逞しさを感じました。全体的にカラッとした印象です。
 沼尾グリンダは私の知人を彷彿とさせるキャラでした。(笑) 人あしらいも上手く、堂々としている反面、細やかな女の子らしさが感じられます。ある意味、漫才コンビのようなノリは、関西で合うかも~。

 樋口エルファバは、第一幕の「自由を求めて」で歌い上げ幕が降りた時、その迫力に観客からどよめきが起こっていました。また、沼尾グリンダが第二幕の後半で、エルファバと別れる時、すごく伝わるものがあります。

 群舞も素敵で、特に「人生を踊り明かせ」の場面の白黒衣装がツボにハマりました。エメラルドシティの緑衣装と緑眼鏡も華やかです。ドロシーとエルファバの場面もシルエットでよく出来ていました。ドラゴンは手動だったのですね。

 歌が良いので、私の中では「オペラ座の怪人」に匹敵する出来映えだと思うのですが、「オペラ座の怪人」は怪人とクリスティーヌの歌唱力が作品の出来映えを左右する気がしました。「ウィキッド」はウィキッドとグリンダの友情がメインなので、どんなキャラの二人がやりとりするのか、その組合せの妙が作品に大きく影響していると思われます。濱田エルファバも評判が良いので、観てみたかったです。

 今も頭の中を、ウィキッドの歌がぐるぐると流れています。今度は、本場でウィキッドを見たいです。

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小説「ウィキッド/グレゴリー・マグワイア著」感想レポ

090120_082158  「ウィキッド 誰も知らない、もう一つのオズの物語」を読みました。上下巻の2冊からなり、上巻表紙にはエルファバが、下巻にはグリンダが描かれており、このデザインは秀逸ですね。

 ミュージカルとイメージが違うとは聞いていたのでどんなにドロドロしているんだろうかと案じていましたが、小説は思ったよりもあっさり淡々と話が進んでいきます。(少々くどい猥雑な描写もありますが) 登場人物も、普通にいそうな感じに描かれており、ミュージカルの方がキャラが強調されているようですね。

 「オズ」を題材にしながら社会へのアイロニーが感じられ、丁寧に読み込んでいけばいろいろとつながって面白いのでしょうが、いまひとつ感情移入できないためそこまでする気にもなれず、かなりすっ飛ばして読んでいきました。いろいろと題材を盛り込んであり、そういう物語につきもののラストがなんだかよく分からなくなってしまっていたので、ファンタジー系の小説としてではなく、社会問題を扱ったエルファバの私小説(という程内面が描かれてもいませんが)として読むか、または「ウィキッド」の背景を知るという意味では良いかな。

 一番興味深かったのは、ドラゴン時計の事が描かれていたこと。そういえば、ショーが始まる前に、舞台の上にはドラゴンがおり、その下にはいくつもの時計の文字盤が描かれていて、カチカチカチと時計の秒針がずっと音をたてていたのです。

 ドラゴン時計は、観客に、その観客達が見知った人のある出来事を見せます。それはスキャンダルな内容が多く、それを見た観客は、集団でその知人に暴力をふるうのです。現代で言えば、マスコミの力のようにも思えてきます。舞台装置がドラゴン時計のような作りになっているのはいろんな意味が感じられて興味深いです。

 この原作からミュージカルの脚本を作った人のインスピレーションは素晴らしいです。
ミュージカルはまだ見ていないですが、少々設定が違いそうなのは、ボックやフィエロの行く末とミュージカルではサリマやリオは描かれない点でしょうか。

 益々ミュージカルが観たくなってきました♪

 原作「オズの魔法使い」はこちらでも楽しめます。
「オズの魔法使い」の寓話を紹介しているブログも面白いです。

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USJ「ウィケッド」鑑賞レポ

 季節は随分さかのぼりますが…さる12月にUSJへ行って来ました。USJへ行くのは3度目なのですが、何故か行くのはいつも12月のクリスマスシーズンなので、USJにはツリーがあるのがデフォルトになってます。

 今回、ランド・オブ・オズが出来ており、その中で催されている「ウィケッド」を見て、ミュージカル熱再燃!! 元々はブロードウェイの人気ミュージカルで、「オズの魔法使い」の西の魔女の若き頃のお話…というもの。ここUSJでは、西の魔女=エルファバは外人さん、白い魔女=グリンダは日本人というキャストで、英語と日本語を交えながら歌いあげ、素晴らしかったです~。

 上演時間は35分なのでダイジェスト版で二人の出会い、二人でオズの魔法使いを訪れる、二人の別れの第一幕までのようです。 「オズの魔法使い」の物語から、野心家で社交的で人気者と、疎外されているけれど才能の持ち主な少女二人の友情と、マイノリティな女性が自由を得るという生き方を描き出したのはスゴイです。 USJの日本人キャストの中に外人キャストのエルファバ役というのもオツな配役のように思えました。エルファバが自由を求めて浮かび上がる場面は圧巻。四季っぽぃなぁと思っていたら、東京で今、上演されているではないですかっ。観たい~☆

 2列目センターかぶりつきで観れたのは良かったのですが、難なのが、舞台が屋根つきだけれど野外ステージなので寒い!!ベンチにはハンカチタオルを敷いたのが少し役立ちましたが、膝が次第に冷えてくる・・・。冬は寒く夏は暑い舞台らしぃですが、一見の価値はありますよ♪

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舞台「カリギュラ」大阪シアターBRAVA!公演観劇レビュー

 小栗旬主演の「カリギュラ」、行ってまいりました~♪ 先行チケットでなんとか取れた貴重なチケット。とはいえ、実際に席につくと、2階の端っこでも1階前列でも同じ値段というのは、不条理な気がしましたゎ、カイユス…。(って誰に語りかけているんだか) シアターBRAVA!へ行くのは初めてでして、どこにあるのかと思いきや、劇団四季の旧大阪MBSホールのトコロだったのですね。

 初めて見る舞台上の小栗旬は、実にがあって魅力的です!声もよく通りますし、舞台映えする役者さんですね。華があると言えば、藤原竜也も華がありましたが、彼は天衣無縫な印象が強いせいか、のような華やかさのイメージ。一方、小栗旬は、どこか硬質な所が感じられ、金属的な華やかさを感じました。磨くと光るし、いろいろな形になりそうな可能性を秘めており、どこか尖った感じもするからかな。ちなみに堤真一さんはのイメージ。ま、あくまで舞台を見ただけのイメージですが。動きが綺麗で、マント捌きが実にお見事☆なので、是非、次回も長いマントな衣装の舞台を見たいです。(笑)

 さて、「カリギュラ」の作品自体ですが、登場人物の白いバリエーションの衣装は良かったですし、セットが鏡張りなのも面白いです。ラスト、血まみれになる時には、洗濯しやすそうな生地の衣装になっているのも、工夫されていますね。(笑) 期待していた、第一幕終わりのドラを鳴らし鏡を割って「俺はカリギュラだ」という場面はちと物足りない演出だったかな。

 カリギュラ(小栗旬)は、皇帝ではなく、むしろ皇太子に見えるのは、やはり実年齢の影響でしょうか。カリギュラの苛立ちや周囲の人と求めるものが異なる孤独感はとても伝わってきました…が、肝心の「絶望」は感じられなかったのは惜しいです。過密スケジュールで絶望なんてできる状況でもないのでしょうが。カリギュラが暴君と化してもどこか魅力的なのは彼の持ち味なのでしょうね。声を張った時から、一転して声を落としてセリフを言う場面は好きですね。(処刑すると宣言するカリギュラが「お前からしようか」と言った台詞とか) 最初から最後まで、出ずっぱりの熱演でした。
 シピオン(勝地涼)は、原作のイメージに近い風貌です。もう少し詩人気質な甘やかな雰囲気が加わると更に○。
 ケレア(長谷川博己)は、原作ではもっと骨太で冷静なイメージだったかな。思いを秘めつつもたぎる情熱が感じられ、カリギュラが認めていたのはケレアだったのかなとも感じました。
 エリコン(横田栄司)は、原作ではもっと飄々としたイメージでしたが、舞台では存在感アリアリ。世を斜めに見る皮肉さの一方でカリギュラへの慈しみを感じるエリコンでした。
 セゾニア(若村麻由美)は、原作ではもっと婀娜っぽい感じだったかな。賢い感じのするセゾニアで、安定感のある演技ですね。最後の場面で、カリギュラを包み込もうとする母性が感じられました。

 「カリギュラ」を舞台で見る事ができたのは実に興味深かったです。(ガリレオではないですが^^;) それにしてもこの舞台を、往年の映画スター、ジェラール・フィリップが演じたとは、どんなカリギュラだったのかと想像を巡らせてしまいます。

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映画「クローズZERO/クローズゼロ」レビュー

 映画館の客層も、映画の登場人物に比較的近い雰囲気なのがある意味新鮮。
 冒頭の場面がネタばれのようになっており、ストーリーが進んでいく中でもその事が脳裏をかすめるのですが、最後、そこからまた更に展開があり、ある意味どんでん返し。そういや「ジャンゴ」もそんな構成になっていたっけ。
 話ももっと喧嘩にあけくれて…というものだと思っていたのですが、小栗旬演じる主人公滝谷源治と、中途半端な思いを抱えているチンピラヤクザ片桐拳(やべきょうすけ)との交流やそこで知り合っていく仲間達。そしてそこに敵対するグループのボス芹沢多摩雄(山田孝之)とその相方辰川時生(桐谷健太)の友情なども描かれ、この構図は「ジャンゴ」の源氏と平家にも通じているような。。。そうなると、山田孝之の方が平家っぽいから、小栗旬率いるGPSは源氏か…そういえば名前も「ゲンジ」だし。(笑) …となると、リンダマンはガンマンな伊藤英明?
 「ジャンゴ」の後に「クローズZERO」が公開されたという事はいつの時代も人は変わらず頂上を取ろうとして、くっついたり争ったりするという事なのでしょうか。(^^)あと、人は何かを得ると何かを失い、何かを得ると何かを失うのかなとも思ったり。

 小栗旬はいい表情をしてました。特に「伊崎がやられた!」と聞いた後に見せる表情は◎です。小栗旬は華がありますし、悲惨だったり哀しかったりする場面でも崩れすぎずに安心して見ていられる清々しさがありますね。あまり良い人や普通な人を演じるよりも、少しエッジの利いた役どころの方が合う感じ。あ、あと、男性とつるんでいる方が引き立つ気がするかも。(^^) ちなみに彼の着ていたジャージはdrestrip(ドレストリップ)のジャージらしぃです。印象に残るジャージですね。(笑)

 山田孝之も受けて立っており、こんな役も出来るんだな~。ちょっと顔がチャン・ドンゴンに似ていなくもない。(笑) チンピラヤクザのやべきょうすけや、牧瀬役の高橋努もイイ味だしてました。挿入歌の「リトルリンダ」もよく合っています。
 黒木メイサがそんな野郎共に囲まれて、もっとセクシーな姉御な感じなのかと思いきや、意外な程に清純というか健全なんですよね。。。三池隆史監督は、男同士を描くのは良いのに、若い女性にどうもリアルさがないのは何故なんだろうか。それが監督の理想の女性なんだろか??

 映画を見てホロリとしたりはするものの、正直、見終わった時は「なんのこっちゃ」な思いではあったのですが、見終わって時間が経つと、映画の印象が残っていて、いわゆるとんがった若者を見ても、ほのぼのと親近感を覚える今日この頃。(笑)今まではよく分からなかった彼らが、ちょっと親しみのある存在に思えた映画でした。

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舞台「ヴェニスの商人」/天王洲銀河劇場観劇レポ

070927_181710  日程がぽっかり空いていたので、何か舞台はないかと探したら藤原竜也、市村正親、寺島しのぶと豪華キャストの舞台「ヴェニスの商人」が折り良く上演されているではないですかっ♪藤原竜也は一度見てみたかったし、キャストも芸達者が揃って面白そう!おおよそ映画等でもキャストが豪華ですと、作品はそれ程でもなかったりしますがこの3人は安心して観ていられました!さっすが~♪
 しかも演出(グレゴリー・ドーラン)のテンポも芸術(マイケル・ヴェイル)のセンスも良く、実に素敵でした。開演時間前から、音楽家や出演者達が仮装姿でロビーを歩きカーニバルの雰囲気を高めてくれるのも楽しかったです。そうそう、入場時に貰った折込チラシに、「カリギュラ」のチラシが入っていたのも嬉しかったです。(笑)

070927_181413  バサーニオな藤原竜也は、華奢な体つきなんですけど、この色気と華は一体どこから出てくるのでしょう!?という位に、舞台に現れると目を惹きます。アントーニオ(西岡徳馬)に甘える場面や、シャイロック(市村正親)とこづきあう場面なんて、じ~つに魅力的♪声もよく通りますしね。立ち上る色香とオーラに唖然としながら観ていました。3つの箱での扮装もこなしていましたし、面白い役者さんです。ただ、ポーシャ(寺島しのぶ)との絡みはお互い、他の人と組んだ時に比べて通りいっぺんなのは演出なのかしら?
 その寺島しのぶは、初め、未婚の女性という設定はいまひとつ無理がある気がしたのですが、舞台が進むにつれ、ポーシャの賢さやしたたかさと健気さをよく演じていましたし、侍女(佐藤仁美)とのコンビの息がよく合っていました。
 シャイロックの市村正親も、前半の憎めないおちょくりぶりから、後半のシリアスで悲痛な訴えまで、幅広く演じています。市村さんはどこか明るさのある人なので、シャイロックを演じても観ている者が何がしか救われる思いがしました。カーテンコールでも、ステージ中央まで歩いてくる時に飛び跳ねておられましたしね。お茶目な人です。(笑)それにしても劇中、ずっと長セリフ&早口なので、皆さん、よく舌がまわるものです。

 唯一ひっかかったのは、物語が「ヴェニスの商人」であったこと。。。以前、物語を読んだ時に、シャイロックの顛末が微妙に納得いかなかったとうっすら記憶していたのですが、今回、舞台を見ると益々ひどい物語に思えてきました。いっその事、悲劇だったらすんなりと納得できるんですけど、これが中途半端に喜劇の部類に入るのがどうにも神経に障ります。せめて改宗を迫るのだけは止めてほしぃゎ。
 ただ、この物語の題名でもある「ヴェニスの商人」すなわち、商人的観点からこの物語を見ると、筋が通っている物語なのかもしれません。勝てば強者で徳ある者と褒めそやされる、負ければ全否定され根こそぎ持っていかれる世界商売人根性が問われている物語なのか・・・?舞台自体は「観てよかった!」と大満足でしたが、もう一度観たいかと言われるとこの物語では、もはや行かないでしょう。。。でも、役者だったらシャイロックは演じてみたい人物なんじゃないかな。
 藤原竜也の別の舞台を観てみたいです♪

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映画「スキヤキウエスタン・ジャンゴ」レビュー/紅白のルーツ

 公開2日目に観に行きました!お休みの日だし、すごい人だったらどうしよ~と思っていましたが、あにはからんや…余裕で観れましたゎ。(^^;)
 冒頭、タランティーノのすき焼きを囲む場面はなんだろうと思っていたら、後半にオチがついていて、なるほど~。この時出ていた若い女性が誰なのか、最初は分からなかったです。それにしても、この映画に香取慎吾が出ていたとは知りませんでした!タイトルロゴが、焼き豆腐の焼印風になっていたのは笑えました。(笑)
 映画は、西部劇にお馴染みの、開きドア・拍車の音・いななく馬に、馬にひきずられる人…という場面はあるものの、血しぶきが飛び、人は血糊を吐く…という時代劇色がどうにも強くって食傷気味・・・。エログロなPG-12指定な場面を外しても十分、成り立つ映画のような気がするんだけど。「座頭市を、豪華出演陣で西部劇風に味付けしたエンターテイメント」という感じでしょうか。西部劇よりも、ウェットで寒村な感じがするのは、日本的情緒なのかしらん。ちゃんと地名は湯田村(ユタ州)根畑(ネバダ)なんですけどね。
 出演者が豪華だと、どうしても映画的にぼやけてしまうというのもあったし、どうも豪華なドラマを見ているようで、「映画を見た!」という気分になれないのが不思議なところ。西部劇もしくは時代劇好き、あるいは役者が好きなど、何か惹かれる要素が元々あれば良いですが、そうでない人には映画的にはお勧めしにくい作品です。

 と、映画的には辛口コメントですが、役者は見応えあって良かったですよ~。
 佐藤浩市は、清盛なくせに突然「ヘンリー6世」をもじって「ヘンリーと呼べ」と言い出すし。(笑) 平家(赤)と源氏(白)の紅白にちなんで、イギリスの薔薇戦争にまで話が広がります。私の知人は、平家=白というイメージが強く、映画の設定に慣れるまで時間がかかったと言ってました。その知人が映画を見ている時に真面目な顔で「運動会が赤組と白組対抗なのは、これでなのね」と言うのには笑っちゃいました。Wikipediaの「紅白」で調べると、ルーツは源平合戦という諸説もあるらしく、ビンゴだった訳ですね!
 堺雅人も赤いメッシュがよく似合ってます。もっと参謀風な言動をしてくれたらより似合うだろうなぁ。
 伊勢谷友介は、正統派の「もののふ」で、俗世よりも自分が魅入られる世界を求めてるキレるけどちと危ない人風。英語は一番達者だったような気がします。
 弁慶の石橋貴明が、最後、義経に言い寄るのは思いがけずで楽しいけれど、ああいう笑いがテレビ的な親近感を感じさせるんだろうか。存在感アリアリでしたけどね。源氏のアジトの壁の「いろはにほへと」はほのぼのして面白かったです。
 与一の安藤政信が一番、時代劇的な人!!ああいうイってしまった人はスパイスになるので刺激的ではあるが、静に対する偏執ぶりだけは何とかしてほしぃ。
 保安官の香川照之の二重人格ぶりをよく演じていましたが、後半のは演出的に余計だったかも。幌馬車が曳いていた棺桶が、「ドラゴン・クエスト」に出てくる棺桶に見えてしまうのはワタシだけでしょうか・・・。(^^;)
 堂々の西部劇風だったのは、伊藤英明と桃井かおり!!何故、西部劇と感じたかというと、彼らは銃の撃ち合いに徹していたからですね。(他の人は刀やガトリング銃を使うため、西部劇な感じがしにくい)
 伊藤英明の回想シーンはちょっと八つ墓村な香りがして・・・だけど、ラストの「どんな過酷な運命でも、自分がどう進むかだ」という台詞は説得力がありました。
 桃井姐さんのちょっととぼけていて、実は血まみれ弁天でしたというのもカッコよかったです。もっとも立ち上がるなら、息子を殺された時点じゃないのかという気もしましたが・・・。予告編でちらっと映っていたアメコミ風は、八つの腕を使うブラッディ・ベンテン(略してB.B)でした。そして、最後、幼なじみのトキオの「弁天じゃねぇ、お前はルリ子だ」というのも泣かせます~~~。主人公はルリ子でしたね。

 さて、期待の小栗旬こと哀しき正義感アキラは、実に爽やかでした~。出演カットとしては、ほぼメイキングで出尽くしたんじゃないか?という気も致しマス。メイキングでは木村佳乃とのショットが姉と弟に見えなくもなかったのですが、映画ではちゃんと若夫婦に見えました!静(木村佳乃)は、源氏の末裔で苦労したのでちょっと世の中を斜めに見て育ち、踊り子としては一流なんだけどすさんだ生活をしていた中、熱血漢なアキラ(小栗旬)と巡り会い、その真心にうたれて恋に落ち…という流れだったのかなぁと思わせます。(笑)名前のルーツが大友克洋の「AKIRA」だったとはね・・・。しかも父親がタランティーノだったとは・・・。
 子役の内田流果(平八)も可愛かったです。赤と白の一筋の付け毛もキュート。途中、目を開けないので、「このまま目を開けず、【琵琶法師】になるのか?」と思っていたら、後年イタリアへ渡って「ジャンゴ」になったんだそうな。「ジャンゴ」とは、マカロニウエスタンの「続・荒野の用心棒」の主人公の名でもあります。今度は「続・荒野の用心棒」を見てみようかな。

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ローソンオリジナルメイキングDVD「スキヤキウエスタンジャンゴ」レビュー

Jango  ローソンで前売り予約していた映画「ジャンゴ」メイキングDVDを早速見ました!
 内容はオリジナルメイキング、特報1・2、予告、短縮版予告の28分。
メイキングは、伊藤英明(用心棒):銃アクション、佐藤浩市(平清盛):60kgのガトリング銃、伊勢谷友介(源義経):右手に刀と左手に銃、安藤政信(与一):ボーガン遣いに伊藤英明との乱闘場面、石橋貴明(弁慶):ダイナマイト・ライフ銃・マシンガン、木村佳乃(静):ダンスシーン、堺雅人(平重盛):乗馬場面、小栗旬香川照之(保安官):二重人格、桃井かおり(弁天):両手に銃の順に、それぞれ役者ごとの撮影風景と、三池崇史監督のコメントが紹介されていました。
Oguri4  小栗旬は、冒頭の1カット、木村佳乃紹介場面でラブラブなツーショットが1カットと哀しき正義感アキラの場面で紹介されてました。茶髪にテンガロンハットなので、イメージとしては花沢類が西部劇化した感じ。貫禄のある役者陣に囲まれているせいか、「牧童のお兄さん」ちっくに見えなくもないです。(^^) 夫婦や親子な好青年な場面が多い中、この場面は小栗旬らしぃかと♪(^^) 映画はいよいよ9月15日から公開です。

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カミュ戯曲「カリギュラ」レビュー

 小栗旬が秋に「カリギュラ」の舞台を公演するので早速読んでみました。「カリギュラ」は「異邦人」「シーシュポスの神話」と共に、カミュの【不条理三部作】と呼ばれています。

 一読した時は、カイユス・カリギュラなるローマ皇帝傍若無人な振る舞いがあまりにも強烈であっけにとられましたが、もう一度、登場人物の台詞を丁寧に汲みあげながら読んでいくと、一見、狂人にしか思えないカリギュラが、実はある意図を持った上で行動していて面白い!実際にこんな人が周囲にいたら迷惑千万ですが・・・。

 カリギュラは、「人はすべて死ぬ、だから人は幸せではない」という真理に目覚め、「愛だけでは足りない」事に気付き、物事が自分のあるべき姿にない事に絶望・苦しみ、今あるがままの姿の世界に我慢がならず、この世の物ではない何かを求める。。。そして不可能を可能にする事が“自由”であるというカリギュラ。
 彼の慰めとなるのは軽蔑で、神々の愚かしさと憎しみを埋め合わせる為に、神と肩を並べるべく神と同じく残酷になろうとし・・・そうして知ったことは「何一つ長続きはしない」という事と孤独な人間の神のごとき洞察力・・・どこまで行っても求めるものは得られず前に立ちはだかるのは自分自身という事。

 「不可能な事を可能にしたい」という誰もが持ちながらも、現実に折り合いながらなだめていく思いを、カリギュラはこの世で実現しようとしていて、その意志をつらぬき通す姿に惹かれてしまうのかもしれません。カリギュラが何かに委せることが出来れば、事態は違った方向へ行ったのかもしれませんが・・。

 また、カリギュラ(26-29)と彼を取り巻く人達との、それぞれ緊張感のある関係が実に魅惑的で、カリギュラへの反応や末路が異なるのが興味深いです。
 貴族ケレア(30)はカリギュラの行動の意味を見通しており、その事を危惧し、自分達の存在理由を守りたいというある意味健全な人で、カリギュラを倒します。
 従者エリコン(30)はシニカルに物事を捉えていて、情熱を傾けるものがないと言いながら、カリギュラに付き慕い、カリギュラと共に殺されます。
 詩人でカリギュラの友人でもあるシピオン(17)は芸術家肌で若き理想に燃え、父親を殺され憎んでもいるが、カリギュラに自分と似た所を見出し惹かれてもおり、カリギュラから離れて旅に出ます。
 年上の愛人セゾニア(30)はカリギュラを愛で包もうと、残虐な彼に付き従い、カリギュラに殺される。

 「カリギュラ」が書かれたのは1938年で第二次世界大戦前という時代背景も考えると、戦争という不条理の申し子に対する何がしかのメッセージも含まれているのかもしれません。
 それにしても、何故にカリギュラは「月」を欲しがったのか…。「太陽」でも「星」でも良いだろうに、どうして「月」?太陽では暑苦しく、星ではあまりにも彼方すぎるんだろうか?
 あと、カリギュラとがよく出てきて、やたらと鏡を割りたがるので、この場面はどう演出するのか見ものです。
 カリギュラの臣下達への振る舞いは、一見無理難題をふっかけているようで、ある意味筋が通っている部分もあり、その魅力は文章にしずらいので、是非、本を読んでから舞台を観る事をお勧めしたいです。

 余談ですが、この本は絶版になっていたので図書館で借りました。もう少し読みこみたかったので、続けて借りようとしたら次に予約が入っているとのこと。この時期、この本を借りたがるのは、きっと小栗旬ファンだろうと思い、同じ市内にもファンがいるのかと親近感をおぼえていました。(笑)

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映画「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」ローソン特典前売り券予約

 映画「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」。こちらも小栗旬が出演している映画ですが、なんといっても出演陣が豪華!佐藤浩市、伊勢谷友介に木村佳乃、堺雅人が出演していて、なおかつ時代劇とウエスタンの融合とあり、「西部劇」がらみだなんて実に好みの映画ざます。西部劇は血が騒ぐんですよねぇ♪ ガンマンが歩く度に鳴り響く拍車の音がたまりませんゎ。ちなみに時代劇大好きな知人は、刀の音がたまらんらしぃ。人それぞれツボというものがあるのですね。
 日本映画なのに何故か台詞はALL英語らしく、「英語が話せる日本の役者さん見本市」みたいになっている気もしますが、お蔭で好きな役者が揃ったから良いかも。これで堤さんが入っていたら言う事ナシなのだが・・・
 ローソンメイキングDVD付き前売り券(\1800)を発売していたので、早速お買い上げ致しました。
 話は平家(佐藤浩市・堺雅人)と源氏(伊勢谷友介)の対決に、流浪の用心棒(伊藤英明)や保安官(香川照之)が絡んでくるようで、小栗旬は、桃井かおりの息子で、静(木村佳乃)の夫で子持ちの「哀しき正義感アキラ」という役らしぃ。なんだか早くもあっさりと姿を消す気配が漂ってくるが・・・泣かせてもらおうじゃないか。タランティーノも出演するとはビックリ。

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